【転職】企業への勝手応募~あなたの知らないうちに~

転職の裏事情

今回は求職者からの相談や支援の中で、まれに起こる問題がテーマです。

  • せっかく、案内してもらった求人がエントリーできない
  • 応募したことがない企業なのに、以前応募があったと言われた
  • 知らない企業から応募承諾の連絡がきた
  • 覚えのない面接案内のメールを受けた

など、転職活動の中で不思議な問題が起こることがあります。

 

これは、転職エージェントが求職者の同意を得ずに求人へ応募する

「勝手応募」が原因である場合があります。

 

この問題について詳しく解説し、リスクを避ける方法もお伝えします。

 

転職エージェントの「勝手応募」

転職エージェントは、企業から依頼を受け、求職者の転職活動をサポートします。

求職者が希望する条件に合う求人を見つけ出し、代理で企業に応募します。

このため、求職者が手間をかけずに転職活動を進めることができるのです。

 

しかし、一部の転職エージェントは求職者の同意を得ずに勝手に応募することがあります

こうした行為は、本来の転職エージェントの役割を超えたものです。

 

求職者が意図しない応募が行われると、思わぬトラブルが発生することがあります。

また、転職活動へのモチベーションも損なわれかねません。

 

転職エージェントが勝手に求人に応募する理由

理由1. ノルマや成果主義による圧力

転職エージェントの多くは、求職者を企業に紹介することで成果報酬を得ます。

エージェントには月間や四半期ごとに目標が設定され、ノルマが課されることが一般的です。

 

応募数が多ければ、その分だけ報酬も増えるため、エージェントは目標達成のために求職者の意思に関わらず応募を行うことがあるのです。

 

また、依頼を受けた企業に定期的に求職者の提案(応募)を行うことで営業としての関係性を維持しようとします。

 

このような行為は、エージェント側の利益を優先して求職者の意向を無視するものです。

エージェントにとっては、応募数の多さが業績評価にも関わるため、無断で応募手続きを進めることもあります。

 

理由2. 早期決定を目指すための急速な対応

転職エージェントはスピードが求められる業界です。

特に人気の求人では早く応募しなければ、すぐに採用枠が埋まってしまうこともあります。

 

そのため、転職エージェントは迅速に応募手続きを済ませようとし、求職者の確認を省略することがあります。

 

転職エージェントによっては特定の求人に早期に応募することで、他の転職エージェントよりも有利な立場を得ようとします。

 

理由3. 求職者の選択肢を増やそうとする考え

エージェントは、求職者が意図しない範囲の求人でも「良い機会」と捉えることがあり、幅広い選択肢を提供しようとします。

 

転職者が応募を迷う場合に、先に応募して書類を通しておいてからの

「この企業でしたら面接確約で選考できます!」

という提案で選考を進める転職エージェントも存在します。

 

転職エージェントが求職者の適性や将来性を考慮して、提案の幅を広げることを狙った行動かもしれませんが、場合によっては求職者が全く考えていなかった業界や職種への応募が行われることになります。

 

勝手に応募されることで生まれるトラブル

トラブル1. 企業からの連絡に困惑する

勝手に応募された企業から面接の案内が来ると、求職者は驚くと同時に混乱します。

応募した覚えがない企業からの連絡に対して、どのように対応すべきかわからなくなることが多く、求職者が企業へ不信感を抱く原因になります。

 

また、かみ合わないやり取りは企業側への迷惑にもなります。

 

トラブル2. 不本意な企業との面接を強制される

応募した覚えのない企業との面接をスケジュールされることもあります。

これは、応募した覚えがない求職者にとっては非常にストレスフルな状況です。

 

応募先の企業が求職者の希望に合わない場合、面接を断ることも考えられますが、断りにくい状況も多いため、不本意な面接を受けざるを得なくなることもあります。

 

トラブル3. 信用問題や重複応募のリスク

求職者が他のルートで既に同じ企業に応募していた場合、転職エージェント経由で重複して応募してしまうと、企業側に対する信用を損なう可能性があります。

 

企業側は、求職者がどの転職エージェントを通して応募してきたかを把握しているため、同一人物の重複応募は不自然に映ります。

 

この出来事により、内定の可能性を大きく下げることもあり得ます。

 

法的にはどうなのか「転職エージェントが使う予防線」

エージェントが勝手に応募する行為は、法律違反となる可能性があります。

 

職業安定法で求人企業・職業紹介事業者等が労働者の募集を行う場合・職業紹介を行う場合等には、募集する労働者の労働条件を明示することが必要とされています。

 

また、求職者の同意を得ずに個人情報を利用することは、信義則や個人情報保護の観点から問題視されることがあります。

 

エージェントが応募時に求職者の同意を求めていない場合でも、初回の契約時に応募に関する包括的な同意」を取得することが一般的です。

このため、エージェントと契約する際に、具体的な応募同意プロセスについて確認することが大切です。

 

勝手に応募されないための対応策

対策1. 応募企業の事前確認を徹底する

転職エージェントと契約を結ぶ際、希望する企業リストを事前に提示することで、勝手に応募されることを防ぎやすくなります。

 

希望に合う求人が見つかった際には、必ず事前に応募の確認を行うようエージェントに依頼しましょう。

 

対策2. 応募同意のプロセスを明確に求める

エージェントとの契約時に、「応募前に必ず事前確認を行う」というプロセスを要請し、書面で確認を取ることが大切です。

また、エージェントによっては、契約内容の中に「包括的な応募同意」が含まれている場合があるので、契約書を慎重に確認し、内容をしっかり理解しておきましょう。

 

対策3. 口コミや評判を確認し、信頼できるエージェントを選ぶ

転職エージェントは、口コミや評判を参考に選ぶことで、トラブルのリスクを減らすことができます。

 

事前にエージェントの評判を調べ、求職者の希望を尊重してくれる信頼性の高いエージェントを選ぶことが重要です。

信頼できるエージェントは、求職者の意向を重視し、無断で応募を行うリスクが低いです。

 

…が、口コミや評判に「勝手応募」のことはほとんど記載がありません。

求職者自身が気づいていないことも多くあります。

対策2と3をしっかりと行いましょう。

 

まとめ

転職エージェントの勝手な無断応募は、求職者にとって大きな問題です。

これを防ぐためには、エージェントと事前に応募に関する確認事項を取り決めること。

信頼性の高いエージェントを選ぶことが重要です。

応募同意のプロセスをしっかりと把握し、自分の転職活動を適切に管理することで、安心して転職活動に取り組むことができます。